あげまきブログ

面倒くさい人が面倒くさいことを言いながらものを選ぶとどうなるのかを観測するブログ

結局年会費無料クレカは何が良いの?

 

クレカが欲しい

 最初に作ったカードは自分の使っている路線の私鉄のクレカでした。しかし、引っ越しに伴い考え直そうと思った次第です。色んな情報が飛び交ってますが、些細な違いまで事細かく書くことに意味を見出せないので2020年夏現在のおすすめを書いていきたいと思います。

基本コンセプト

 何も考えずにポイントが溜まってたまにそのポイントを臨時収入のように使うのが良いと思っています。なので

確実にポイントが稼げるカード

というのを基準に選んでいきます。比較サイトには色々細かいことが書いてありますが、大まかにどんなものなのかを基準に選ぶべきだと私は思います。最初の半年はポイントが良いとか、そんなことは些末な問題なのです。そういう細かいことを気にしたくない人向けのコーナーです。悪しからず。ところでそもそも、ポイント以外に選ぶポイントって保険くらいじゃないです…?

候補

候補は以下です

  1. 楽天カード
  2. Orico Card THE POINT

  3. JCB CARD W
  4. au PAY カード
  5. Dカード

こんなもんでしょう。JCB CARD Wは40歳未満でないと申し込めませんが、多分40歳以上になってからクレカを検討する人は稀だと思うのでまあいいでしょう。ポイント還元率がある程度高くてリボ限定じゃないカードとなればこのくらいしか候補になりません。価格.comのランキングは確かに悪くない選択肢を出してきますね。三井住友カードが上位に来るのだけ分からないんですよね。システムの安心さとかでしょうか?因みにこの並び順でおすすめです。色んな人が言ってますが、迷ったら楽天カードで良いと思います。

還元率で二つに絞る

 全てスペック表では1%を謳っています。ただし、 JCB CARD WはPONTAに交換したときのみ1%で、多くは0.8%です。基本0.8%だと思っておいた方が良いです。また、JCB CARD Wは1000円で2ポイント(4円相当)なので他が100円で1ポイント(1円相当)であることを考えるとやや溜まりにくいと言えます。但し、au PAY カードとDカードはポイント計算が買い物ごとであるのに対し、他の3つは月の使用の合計での計算です。

つまり、こうです

  1. 楽天カード       1%    100円毎   月毎
  2. Orico Card THE POINT  1%     100円毎   月毎

  3. JCB CARD W       0.8%     1000円毎      月毎
  4. au PAY カード       1%     100円毎   買い物毎
  5. Dカード        1%     100円毎   買い物毎

 この時点で下の3つが外れるのがお判りでしょうか。以下、ポイントと書くのがめんどくさくなってきたのでPでポイントを表わします。

オリコカードと楽天カード

事実上この二つの一騎打ちです。最初に申し上げた通り、この二つを比べると楽天カードに軍配が上がります。何故か。Pの交換先の豊富さと期限です。

 まず交換先。オリコカードはPが溜まりやすいとは言え交換先がそう豊富ではありません。まあ、アマギフに交換できるので困りはしないんですが。楽天カードは違います。支払いの補填に溜まった楽天Pを使えるので、悩みようがありません。正直これがついてるなら他のP交換先とか要らないです。完璧です。

 次にP期限。オリコカードは有効期限が一年間です。また、最小交換単位が200Pです。2万円分なので大したことはないのですが、そこそこ使わないと交換できません。対して、楽天カードも同様に一年なのですが、一回使うと有効期限がリセットされます。つまり、一年以内に次の買い物をすれば有効期限がなくなるのです。強い。

 そんなわけで、楽天カードが良いよ、という話。

私の実情

ところであげまきはどれを使ってるの

 そりゃそうですよね。自分が使ってないものを他人に薦めてるはずが…

 ええと、JCB CARD W plus Lが今のメインカードで、近々オリコカードに申し込む予定です。

 え?話と違くない?-違いますね。正直に言うとJCB CARD Wは「損ではなさそうだしとりあえず作ってみるか」程度の気持ちで申し込みました。申し込んだ後にPONTAでないと1%が出せないことに気付き、改めて選び直したという経緯です。なお、JCB CARD W plus Lは女性向けのサービスが充実したバージョンのJCB CARD Wなのですが、ディズニーランドの券が抽選で当たったりする特典がついていたり、女性特有の疾患に対する保険などが付けられたりします。女性向けに特化してはいるものの、JCB CARD Wに何も劣るところがなく、男性でも発行できるので色のこだわり(落ち着いた感じのピンク)がなければこちらにしても良いと思います。ただ、男性が享受できるメリットは本当に僅かなので気にしなくても問題ありません。

複数持ちについて

 そもそも、クレカはメインこそ1枚で良いと思うのですが、何枚か持っておく方が良いかなと思っています。それはカードブランドの問題です。JCB,VISA,mastercard。三種類、または後ろの二種類は揃えておいて損がないと思います。結構選択肢が限られていることもあるので、VISAとmastercardの二つは最低限必要なのではないでしょうか。私自身mastercardの使えないネットショッピングモールに出会ったことがありますし、逆にコストコはmastercardしか使えないことで有名です。JCBは昨今は廃れ気味なのでなくてもいいと思いますが、私も日本人なのでささやかな応援としてJCBも持っておきたいと考えてのことです。しかし、実際に使ってみて1000円単位でしかも還元率0.8%は(オリコや楽天と比べて)本当に何の得もないなと思い始めたのでもう暫く使ってみて評価が変わらないようであればオリコカード(JCB)に変えようと思っています。

なんで私が楽天

楽天カードをまだ発行しない理由は単純で、単に私が楽天嫌いだからです。このブログも私の後押しになりました↓。

https://fukupon.jp/a/14020323

仕様だけ見ると楽天カードが最も優れているのですが、楽天は対応があまりよくないことで有名です。母が楽天の対応で困っていたのを横で見たこともあり、あまり好きではないのです。ユーザーの質の問題もあるので仕方ないのですが、やはり敬遠してしまうところではあります。また、単に私が天邪鬼で一番人気に手を出したくないのも否めません。

そしてこれが最大の理由なのですが、「金を使わせようとするシステムが露骨」であること。楽天経済圏という名に代表される通り、楽天カードには様々な「お得な」特典があります。オリコカードやJCBカードと違って、P還元率を上げる方法もたくさんあります。最大で5%くらいだったでしょうか。とにかくお金を使って「お得に」するシステムが豊富です。これに乗りたくは無かったのです。ポイントの還元率に一喜一憂して買い物をしたくはありません。この戦略を振り切れる鋼の意思を持つ人は是非楽天カードを使ってください。

 また、オリコも楽天もオンラインショッピングで還元率が上がるのですが、楽天カード楽天市場でしか上がりません。オリコはAmazonをはじめ様々なオンラインショップで安定して上がります。多少の仕様上の損を取ってでも大局的に節約し、あくまでも買い物の副次効果としてPが溜まる、という程度にしておきたいので楽天カードは最後なのです。

 なお、Amazonに限って言えばJCB CARD Wは還元率1.6%(nanacoなら2%)をマークするのでオリコカードの1.5%を上回ります。なのでお得な可能性もありますが、1000円単位であることを考えると、実際はオリコに軍配が上がるでしょう。

 JCB CARD Wのメリットはほぼないのですが、ひとつだけあります。「搭乗する公共交通用具」の利用付帯で海外旅行保険が付いてくるということです。オリコカードはそもそも保険がありませんし、楽天カードは原則として旅行会社のツアーにしか保険はついてきません。JCB CARD Wはなぜか航空券では駄目なのですが、空港に着くまでの運賃をこのカードで払えば保険が付きます。ささやかですが結構大事だと思います。

 女性であれば更にもう一つ。PLUS Lなら子宮癌などの保険に入れるのでこれは割と良いかなと思います。

 こんな感じです。ただし、ここに書いてあるのはあくまでも私の偏見と好みが多分に含まれます。あくまで理屈で考えるのであれば、払うときにJCBしか使えないという話は聞かないので、楽天のVISAをメインにしつつオリコのmastercardを持っておくのが無難で良いと思います。なお、mastercardは海外で使う際の手数料がVISAより低いことが知られています。海外ではmastercardをメインにすると良いでしょう。

その他の基準

その他の無料カード

この他で選ぶとしたら候補に挙がるのはこの四つです。

  1. 横浜インビテーションカード
  2. エポスカード
  3. ビックカメラSuicaカード
  4. その他私鉄カード

 横浜インビテーションカードとエポスカード海外旅行保険が自動付帯なのに無料です。持っておくだけでもいいと思います(カード会社可哀想ですけどね)。ただ、通常の海外旅行保険の20%の額しか出ないので、二つだけでは半分も出ません。この辺りは財布と相談ですね。

 なお、楽天カードを年会費11000円のプレミアムカードにアップグレード、またはオリコカードを年会費2000円弱のゴールドカードにすると同様に自動付帯の保険が付きます。楽天は高いので兎も角として、オリコはネットショッピングの還元率も上がりますし、考えても良いんじゃないかと思います。

 下の二つは交通系電子マネーの利用が出来るというのが大きいです。Suica系なら詳細は省きますが諸々考えてこれが良いです。簡単に言うと年会費が実質無料で海外旅行保険が自動付帯されます。定期券付きは年会費を取られる割に大した特典の付かないものが多く、手放しでおすすめできません。

私鉄系カードは定期券対応をしている場合があるからですね。自動チャージを含め、便利なことが多いです。私鉄ユーザーなら私鉄カードはかなり便利だと元私鉄ユーザーとしておすすめします。楽天ではありませんが、鉄道会社というのは街を作る会社でもあるので、スーパーマーケットなどが鉄道会社系列だと還元率が上がったりします。また、私鉄系、JR系に限らず、交通系電子マネーのついたクレジットカードはエンボス加工がないので、財布がすっきりするというメリットもあります。

おまけ:有料クレカについて

 ここからは年会費が有料のカードも考慮した場合の話をします。

 海外出張が増えるようになったら楽天プレミアムカードも選択肢に入ります。世界中の空港のラウンジが利用できるプライオリティカードが貰えるからです。これが一万円で貰えるカードは他にありません。また、楽天海外旅行保険は通常の(カード付帯でない)海外旅行保険の30%相当以上のものが付いてきます。国内の保険も自動付帯です。流石にこの充実ぶりでは私も検討せざるを得ません。

 これに加えてオリコカードもアップグレードすれば、年間13000円でネットショッピングの多くで2%、楽天市場で5.5%の還元率、ラウンジ使い放題、海外旅行保険は専用の9割以上のものが付き、国内旅行保険もそこそこ付く、という充実ぶりです。

 また、多くの人がアマゾンカードをAmazon用に検討します。これからprimeの値段が上がっていくのなら候補に入ってくると思いますね。海外旅行保険も自動付帯ですし。ちなみに、Amazon利用の際オリコカードの「オリコモール」を経由すると「オリコカードの0.5%」と「オリコモールの1%」の合計で1.5%が実現できるわけですが、この決済はオリコカードでなくても良いというのは割と有名な話らしく、これをAmazonカードにすると3%還元が実現されます。このオリコモール、オリコカードをゴールドにしておくと更に0.5%加算されるので最大で3.5%になります。

 クレカの旅行保険とポイントに関してはこれ以上掘り下げると沼っぽいのでわたしもこの辺で撤退し、そこそこの浅瀬でパシャパシャやってるくらいにしたいと思います。

結論 

 結局どういう構成で行くのかと申しますと

  1. JCBのOrico Card THE POINT(メインカード)
  2.  mastercardの横浜インビテーションカード
  3. VISAのエポスカード

に落ち着きそうです。無料カードならJCB楽天カードに入れ替えるかどうかくらいで、基本的にこれ以上の構成はないんじゃないかと考えます。下二つはそれぞれmasterとVISAでしか取り扱いがないので必然とも言えますね。なお、横浜インビテーションカードのPは有効期限が上書きされていき、エポスカードは申請すればP期限が延長されるという謎(だが嬉しい)システムなので、サブカードとしては結構優秀だったりします。

 まだ使ってないものの評価を書くのは如何なものか、という気もしますがとりあえずこういう予定です。また進展があれば書こうと思います。文章のまとまりがいまいちですが許してください。